共に、一歩前へ。
怪我や病気をされた患者さんは、
「どの位良くなるのだろうか?いつ頃復帰できるのだろうか?」と、
先の見えない不安を感じておられると思います。
私達理学療法士は、そんな不安を少しでも和らげられるように、
患者さんに寄り添いながら、「少し先」の方向性を示すことを目標としています。
運動器の専門家として怪我の回復だけでなく、
再発を予防するにはどうすればよいかを考え、患部だけに限らず
全身のバランスを見ながらリハビリを行っています。
患者さんと共に目標を掲げ、少しでも普段の生活に戻れるよう
サポートしていきます。一緒に頑張りましょう。
福井 直亮
理学療法科科長
リハビリテーションの流れ
入院(術後)リハビリテーション
整形外科医師、看護師など各部署間で連携をとり、手術後に早期リハビリテーションを総合的に進められるよう努めています。
自宅復帰・社会復帰など個々の目標や希望に応じてメニューを作成し、徒手療法や電気治療、マシンなどを用いた運動によって早期の復帰を目標としています。
リハビリは疾患や経過、患者様の体力などによって異なりますが、可能であれば午前・午後と1日2回実施します。内容は理学療法士による徒手的な介入のみでなく、患者さん自身が行う運動もリハビリ室内で行い、フォームなど動作も指導していきます。
外来(通院)リハビリテーション
自宅での生活環境や仕事内容など、問題点は患者さんによって様々です。
外来の診察後、個々の明確な目的・目標をしっかりと立てて、それに向けてより適した治療を選択しています。
理学療法士による徒手的治療(可動域訓練やストレッチなど)や電気治療などの物理療法、再発予防や姿勢改善などを目的とした筋力強化など、患者さんの状態に応じてメニューを指導していきます。
通院でのリハビリはご自宅での過ごし方がとても大切です。
生活上の注意点や負担軽減の方法を指導し、通院時のリハビリだけでなく、
ご自宅で行っていただけるよう自主トレメニューを指導します。
アスレティックリハビリテーション
当院にはスポーツ選手やスポーツ愛好者の患者さんも多く来院されており、野球・サッカー・バスケ・陸上など、取り組まれているスポーツ競技は様々です。
競技毎に異なる能力や特性を理解し、また選手のスポーツ復帰においては再発しないよう、更なるパワーアップを目指し、スポーツ特性を考えた専門的なアプローチを行っています。
片尾 直優(18)
某高校バスケットボール部(3年)試合中に前十字靭帯を損傷(術後)
- 手術
- 膝関節
可動域改善 - 大腿の
筋力強化
- 傷害につながる
身体機能の改善 - バランス能力向上
- 股関節の
可動域向上
- 患部機能
改善
- 傷害リスクの
軽減
- 正しい動作の
獲得
(再発予防)
- 体力・持久力
維持 - 上半身・体幹
筋トレ
- スポーツ動作
トレーニング
(アスリハ)
- グラウンドレベルの
リハビリ
(アスリハ)
- 復帰
訪問リハビリテーション
ご自宅での診療を希望される利用者さんに対して2020年7月に訪問診療を開始。
訪問診療では体調管理、食事、運動など様々な視点から診察を行います。
その際、歩行、トイレ、転倒予防など、動きをサポートしていくためにも自宅でのリハビリは重要です。
医師やケアマネジャーを中心に、利用者さんに関わるスタッフがチームとなりサポートプランを作成。
皆さんの暮らしが少しでも良いものになるよう支えていきます。
理学療法士って何をするの?
理学療法士はPT(Physical Therapist)とも呼ばれる国家資格です。
病気やけが、高齢などによって運動機能が低下した状態にある患者さんに対し、基本的な動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防のため、運動療法や物理療法(温熱、電気、牽引などの物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、関節可動域の拡大、筋力の強化、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療を行います。動作練習、歩行練習などの能力向上をめざす治療までを行い、自立した日常生活を送ることができるよう、支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
また、地域社会のなかでの自立した生活ができるよう、治療だけでなく、リハビリ教室や地域への出張講座など福祉的な立場としても活動しています。
理学療法士は“心のしごと”という面も強い職種で、障害などにより家で寝たきり、閉じこもりがちな人に対してはその人らしい生活を見つけるための支援を行い、障害のある子どもに対してはその成長のため、何をすべきかをともに考えるなど、メンタル的なサポートも付随しています。
なお、理学療法は医療行為(診療の補助)に位置づけられ、医師の指示にもとづいて行われています。
アスレティックトレーナー
日本スポーツ協会が認定している資格で、トレーナーやスポーツ指導者の中では最もポピュラーな資格です。
スポーツ現場において、ケガが発生した場合に障害の程度を評価し応急処置を行います。
また、ケガの予防の為のトレーニングや選手への教育、再発予防のためのテーピングなども必要に応じて行います。
チームスタッフの一員として、選手の体調管理やケガからの復帰に関する情報を監督、コーチと共有する役割を果たしています。
いまや一流アスリートには専属トレーナーや専属チームが付くのは当たり前となっており、そうしたスペシャリストの一員として活躍しているアスレティックトレーナーも大勢います。
スポーツ医学の知識を駆使して安全なスポーツライフを送れるように支援するのがアスレティックトレーナーの仕事と言えます。
近年では医療機関で働くアスレティックトレーナーも増えてきており、当院では現在2名のアスレティックトレーナーが在籍しています。
リハビリテーション設備紹介
有酸素運動(トレーニング機器)
- アッパーボディー
サイクル - トレッドミル
- ステップマシン
- 自転車エルゴメーター
筋力強化(トレーニング機器)
- ラットプルダウン
- 股関節内外転
- レッグエクステン
ション・カール
物理療法機器
- 超音波
- 超音波骨折治療機
(オステオトロン) - コンビネーション
刺激装置 - エアマッサージ
(メドマー) - 酸素カプセル
Hogrel
(ホグレル/動的ストレッチマシン)
- トータルヒップミニ
- ネバータイトハム
- インナーサイミニ
- チェストスプレッド
- ディッピングミニ
軽めの負荷で筋肉をリラックスさせて反復運動を行うことで、
筋肉の柔軟性を高め各関節を動きやすくする、機能的に動かせるようにするマシンです。
主に肩甲骨・股関節・骨盤周辺を動かすことを目的としています。
肩こり・腰痛など慢性疲労の改善、姿勢の改善、柔軟性アップ、リラックスなどの効果があります。
また関節の可動範囲が広がることで動きやすくなり日常生活動作の改善、
スポーツ、パフォーマンス動作の改善につながります。
フィールド @SATA DREAM TOWER3階
(当院向かい)
患部の回復だけではなく再発を予防することがリハビリの目標です。
スポーツには、ダッシュ・ストップ・ジャンプ・ターンなど様々な動作が求められます。
また競技復帰前には投げる・蹴るなど実際のスポーツ動作の確認が必要になります。
当院には、これらのスポーツ動作を実際の競技と同じように行える十分なスペースがあり、動作が安全に実施できているか、また不安なく最大のパフォーマンスを発揮できるかを確認しながら運動レベルをあげ、競技復帰まで進めていきます。
ジム @SATA DREAM TOWER3階
(当院向かい)
リハビリ期間中は、患部以外のトレーニングも積極的に行い筋力の向上を図ります。
競技復帰に向けて、より高重量でのトレーニングが行えるよう、バーベル、ダンベル、マシン等の設備をそろえています。
BIODEX(筋力測定装置)
定量的に筋力を測定することができ、筋力の回復程度や競技復帰の目安として使用しています。
リハビリテーションスタッフ
- 福井 直亮
- Naoaki Fukui
- 理学療法科科長
- 2003年入職
- 資格
- 理学療法士、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
公益財団法人日本オリンピック委員会強化スタッフ
(医・科学スタッフ) (なぎなた競技)
- 専門競技
- サッカー、バスケットボール、なぎなた
- 指導校
- 修猷館高校サッカー部
飯塚高校サッカー部
KAGO BASKETBALL CLUB福岡
- 速水 優
- Yu Hayami
- 理学療法科主任
- 2009年入職
- 資格
- 理学療法士、認定理学療法士(スポーツ理学療法)
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
- 専門競技
- 陸上、野球
- 指導校
- 春日高校陸上部
- 古賀 純子
- Junko Koga
- 2000年入職
- 資格
- 理学療法士
- 専門競技
- バスケットボール
- 片桐 悠介
- Yusuke Katagiri
- 2010年入職
- 資格
- 理学療法士、JRFUセーフティーアシスタント
公益財団法人日本水泳連盟医事委員会
連携組織日本水泳トレーナー会議所属
公益財団法人日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学スタッフ/水泳・水球男子)
- 専門競技
- ラグビー、水泳
- 指導校
- 修猷館高校ラグビー部、福岡大学水泳部
- 担当スクール
- レベルアップスクール
- 指導先
- 水球男子日本代表トレーナー
- 松崎 智大
- Tomohiro Matsuzaki
- 2010年入職
- 資格
- 理学療法士
- 専門競技
- サッカー
- 指導校
- 修猷館高校サッカー部
- 安田 耕士
- koushi Yasuda
- 2010年入職
- 資格
- 理学療法士
- 専門競技
- サッカー、バレーボール
- 担当スクール
- レベルアップスクール
- 福田 美緒里
- Miori Fukuda
- 2018年入職
- 資格
- 理学療法士
- 専門競技
- バレーボール、水泳
- 指導校
- 福大水泳部
- 高橋 優里奈
- Yurina Takahashi
- 2019年入職
- 資格
- 理学療法士
- 丹下 亜友美
- Ayumi Tange
- 2019年入職
- 資格
- 理学療法士、JATI‐ATI(トレーニング指導者)
日本障がい者スポーツ協会公認初級障がい者スポーツ指導員
- 専門競技
- 陸上
- 田代 健太
- Kenta Tashiro
- 2020年入職
- 資格
- 理学療法士、JATI‐ATI(トレーニング指導者)
日本障がい者スポーツ協会公認初級障がい者スポーツ指導員
- 専門競技
- 野球
- 担当スクール
- レベルアップスクール
- 渡邊 貴大
- Takahiro Watanabe
- 2022年入職
- 資格
- 理学療法士
- 奥谷 貴浩
- Takahiro Okutani
- 2022年入職
- 資格
- 理学療法士
- 井上 貴太
- Takahiro Inoue
- 2023年入職
- 資格
- 理学療法士
- 里岡 大輝
- Daiki Satooka
- 2023年入職
- 資格
- 理学療法士
- 林 清寛
- Kiyonori Hayashi
- 2023年入職
- 資格
- 作業療法士、福祉住環境コーディネーター2級
- 板谷 麻央
- Mao Itaya
- 2023年入職
- 資格
- 理学療法士、認定理学療法士(運動器)